- 産後、夫と体が触れ合うのも嫌だと感じてしまう
- 育児で心も体も限界なのに、夫は理解してくれない
- このまま夫婦関係が壊れてしまうのではないかと不安
こんな悩みを解決できる記事になっています!
なぜなら、産後うつとセックスレスのメカニズムを理解し、夫婦で乗り越えるための具体的なステップを解説するからです。
この記事を読み終えることで、つらい気持ちの原因が分かり、夫と再び心を通わせるための第一歩を踏み出せるようになります!
記事の前半では『産後うつでセックスレスになるつらい原因5つ』について解説し、記事の後半では『産後うつからセックスレスを解消する具体的な方法4選』について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
それでは本編です!
産後うつでセックスレスになるつらい原因5つ
産後うつでセックスレスになってしまうのには、心と体の両方に深刻な原因が隠されています。
なぜそうなってしまうのかを知ることで、自分を責めずに問題と向き合うことができるでしょう。
産後うつによりセックスレスが起こる主な原因は、以下の5つが考えられます。
- ホルモンバランスの急激な変化で心身が不安定になるから
- 24時間体制の育児で極度に疲弊しているから
- 出産のダメージや体型の変化を受け入れられないから
- 夫が「父親」にはなったが「夫」でなくなったと感じるから
- 夫が妻を「女性」として見られなくなるから
あなた自身に当てはまるものも、きっとあるのではないでしょうか。
それぞれ詳しく解説していきます。
ホルモンバランスの急激な変化で心身が不安定になるから
出産によるホルモンバランスの激しい変動は、精神的な安定を奪い、性的な欲求を著しく低下させます。
妊娠中に増加した女性ホルモンが出産後に急減し、脳内の感情を司る部分がうまく機能しなくなるのです。
実際に、ホルモンバランスの乱れに悩む女性は、以下のような状態に陥りやすいです。
- 理由もなく涙が出たり、強い不安感に襲われたりする
- 性的な関心がなくなり、触れられること自体が苦痛に感じる
- ささいなことでイライラしてしまい、感情の起伏が激しくなる
以上の症状は産後うつの典型的な例であり、ホルモンの影響が大きな原因であることを理解しましょう。
これはあなたの意志の弱さや愛情の欠如が原因ではない、と知っておくことが大切です。
まずは「これはホルモンのせいなんだ」と自分に言い聞かせて、少しでも心を軽くしてくださいね。
24時間体制の育児で極度に疲弊しているから
昼夜を問わない授乳やおむつ替えなど、終わりのない育児による心身の疲労が、セックスへの気力を奪います。
睡眠不足と慢性的な疲労は、人間の根源的な欲求である睡眠欲や食欲を優先させ、性欲を後退させるのです。
育児で心身ともに疲れ果てているお母さんには、以下のような特徴が見られます。
- 夫が帰宅する頃には、気力も体力も残っていない
- 夫婦の時間よりも、1分でも長く眠る時間を確保したい
- 常に赤ちゃんのことを気にかけていて、心が休まる時がない
以上のように、心と体が休息を最優先に求めているため、セックスどころではなくなるのは当然のことなのです。
特に産後数ヶ月は、母親の体が回復し、育児に慣れるための非常に重要な期間でもあります。
今は無理せず、自分の体を休ませることを第一に考えて全く問題ありませんよ。
出産のダメージや体型の変化を受け入れられないから
出産の際の身体的なダメージや、産後の体型の変化に対するコンプレックスが、自信を失わせる原因となります。
会陰切開の傷の痛みや、妊娠前とは変わってしまった自分の体型を、夫に見られることに抵抗を感じるのです。
実際に、体の変化に悩む女性は、以下のような感情を抱きがちです。
- 傷の痛みがトラウマになり、性行為そのものに恐怖を感じる
- 体型が元に戻らず、女性としての魅力がなくなったと感じる
- 夫に裸を見られるのが恥ずかしく、スキンシップを避けてしまう
以上のような身体的な問題と自己肯定感の低下が、セックスに対する心理的な壁を作ってしまうのです。
命がけで出産を乗り越えたのですから、身体が変化するのは当たり前のことだと考えましょう。
すぐに元に戻らなくても、自分を責めないでください。あなたはとても美しいです。
夫が「父親」にはなったが「夫」でなくなったと感じるから
育児に非協力的な夫の態度が、愛情や尊敬の念を失わせ、セックスレスの引き金になることも少なくありません。
「私だけが育児をしている」という孤独感や不満が積み重なり、夫を異性ではなく「ただの同居人」と感じてしまうのです。
夫への不満を抱えている女性は、以下のような気持ちのすれ違いを経験しています。
| 状況 | あなたの気持ち | 夫の気持ち(の可能性) |
| 夜泣きであなたが対応 | 「私ばかり大変…手伝って」 | 「明日も仕事だから…任せるよ」 |
| 休日も夫は自分の時間 | 「少しは育児を代わってほしい」 | 「平日は頑張ってるから休みたい」 |
| 体調不良を訴える | 「つらい気持ちを分かってほしい」 | 「母親なんだからしっかりしろ」 |
このようなすれ違いが、夫への信頼を失わせ、夫婦間の精神的な距離を広げてしまう大きな要因です。
この問題は「産後クライシス」とも呼ばれ、多くの夫婦が経験する深刻な課題となっています。
まずは、あなたのつらさを夫に伝えることから始める必要があります。一人で抱え込まないでください。
夫が妻を「女性」として見られなくなるから
夫側が、出産を経て「母親」になった妻に対し、性的な対象として見られなくなるケースも原因の一つです。
目の前で経験した壮絶な出産や、赤ちゃんを慈しむ「母の姿」に神聖さを感じ、性的な感情を抱きにくくなるのです。
夫側が抱える心理的な変化には、以下のようなものがあります。
- 妻を出産で苦しめたという罪悪感を感じてしまう
- 育児で疲れている妻を気遣い、誘うことをためらってしまう
- 赤ちゃんがいる部屋で、性的な雰囲気になれないと感じる
以上のように、夫の気遣いや戸惑いが、結果的にセックスレスという状況を生み出している場合もあるのです。
これは決してあなたへの愛情が冷めたわけではなく、夫なりの愛情表現の一つである可能性も考えられます。
夫もどう接していいか分からず悩んでいるかもしれない、という視点を持つことも大切かもしれません。
産後うつ中のセックスレスを夫に伝える方法3ステップ
産後うつでつらい気持ちと、セックスができない現状を夫に理解してもらうには、伝え方が非常に重要です。
感情的にぶつかるのではなく、冷静に、そして具体的に伝えることで、夫もあなたの状況を理解しやすくなるでしょう。
夫に気持ちを伝えるためには、以下の3つのステップを踏むことをおすすめします。
- STEP1. 落ち着いて話せる時間と場所を確保する
- STEP2. 「私」を主語にして今の気持ちを正直に話す
- STEP3. 具体的にどうしてほしいのかを提案する
このステップを踏むことで、夫婦の対立を避け、協力体制を築くきっかけになります。
それぞれ詳しく解説していきます。
STEP1. 落ち着いて話せる時間と場所を確保する
まず何よりも、夫婦二人きりで、邪魔が入らずに落ち着いて話せる環境をセッティングすることが大切です。
赤ちゃんが寝た後や、どちらかの両親に預かってもらった時間など、お互いがリラックスできるタイミングを選びましょう。
実際に、話し合いの場を設ける際には、以下のような配慮が有効です。
- 「大事な話があるから、今日の夜少し時間作れる?」と事前に伝える
- テレビを消し、スマートフォンは置いて、お互いに集中できる環境を作る
- リビングのソファなど、リラックスできる場所を選ぶ
以上のように、雰囲気作りから始めることで、相手も真剣に話を聞く姿勢になりやすくなります。
感情的な言い争いを避けるためにも、この準備のステップは非常に重要だと言えるでしょう。
少し面倒に感じるかもしれませんが、この一手間が後の話し合いをスムーズに進めるカギになりますよ。
STEP2. 「私」を主語にして今の気持ちを正直に話す
相手を責める「あなた」が主語の言葉ではなく、「私」を主語にして自分の気持ちを伝えることが重要です。
「あなたが手伝ってくれないから」ではなく、「私は今、心も体もつらくて、余裕がないの」と伝えるのです。
「私」を主語にした伝え方(アイメッセージ)の具体例は以下の通りです。
- (誤)「なんでセックスのことしか考えないの?」 → (正)「私は今、セックスできる心境じゃないの」
- (誤)「あなたは全然分かってくれない」 → (正)「私は、このつらさを分かってもらえなくて悲しい」
- (誤)「あなたのせいでつらい」 → (正)「私は、愛情がなくなったわけではないけど、今は苦しいの」
このように伝えることで、夫は非難されたと感じず、あなたの純粋な気持ちとして受け止めやすくなります。
自分の弱さを見せることは勇気がいることですが、それが夫の理解を得るための第一歩となるでしょう。
素直な気持ちを伝えることで、きっと夫もあなたの心に寄り添ってくれるはずです。
STEP3. 具体的にどうしてほしいのかを提案する
ただ不満を伝えるだけでなく、「だから、こうしてほしい」という具体的な要望をセットで伝えることが大切です。
男性は、どう行動すれば問題が解決するのか、具体的な指示があった方が動きやすい傾向があります。
実際に、夫にしてほしいことを具体的に提案するなら、以下のような例が挙げられます。
- 「セックスはまだ難しいけど、ハグや手をつなぐ時間を作ってほしい」と提案する
- 「週に1回、1時間だけでもいいから赤ちゃんを預かって一人の時間がほしい」とお願いする
- 「産後うつのことやセックスレスについて、一緒に調べてくれないかな?」と協力を求める
以上のように、具体的な解決策を提示することで、夫も何をすべきかが明確になり、行動に移しやすくなります。
要望を伝えることは、決してわがままではありません。夫婦で問題を乗り越えるための協力要請なのです。
「ごめんね」ではなく「ありがとう」を意識して、前向きな協力関係を築いていきましょう。
産後うつからセックスレスを解消する具体的な方法4選
産後うつによるセックスレスの解消は、焦らずに段階を踏んで、夫婦のペースで進めていくことが大切です。
いきなりセックスを再開するのではなく、まずは心と体の距離を縮めることから始めるのが良いでしょう。
セックスレスを解消するために、今日から試せる具体的な方法は以下の4つです。
- 性行為以外のスキンシップから再開する
- 夫婦だけの時間を作り、恋人時代を思い出す
- お互いの頑張りを言葉にして認め合う
- 専門のカウンセリングや医療機関に相談する
これらを試すことで、失われた夫婦のつながりを少しずつ取り戻すことができます。
それぞれ詳しく解説していきます。
性行為以外のスキンシップから再開する
性行為へのハードルが高いと感じるなら、まずは手をつなぐ、ハグをするなど簡単なスキンシップから始めましょう。
肌が触れ合うことで、「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンが分泌され、安心感や愛情が深まります。
日常生活の中で気軽に取り入れられるスキンシップには、以下のようなものがあります。
- 「いってらっしゃい」や「おかえり」の時にハグをする
- ソファで隣に座り、肩を寄せ合ってテレビを見る
- 寝る前に5分間だけ、手をつないで話をする
以上のような小さな触れ合いを重ねることで、お互いの間にあった心理的な壁が少しずつ溶けていきます。
スキンシップは、セックスが目的ではない「愛情の確認」として非常に有効な手段なのです。
まずはプレッシャーのない触れ合いから、心地よいと感じる時間を増やしていってくださいね。
夫婦だけの時間を作り、恋人時代を思い出す
親に預けるなどして、意識的に夫婦二人きりの時間を作り、恋人のような関係性を再構築することが効果的です。
「親」という役割から一時的に解放されることで、お互いを再び「男女」として意識するきっかけになります。
夫婦二人だけの時間におすすめの過ごし方として、以下のような場所や行動があります。
- 少しおしゃれをして、二人でランチやディナーに出かける
- 付き合っていた頃によく行った、思い出の場所を訪れる
- 映画館で恋愛映画を観て、ロマンチックな気分に浸る
以上のように、非日常的な空間でデートをすることで、新鮮な気持ちを取り戻すことができるでしょう。
育児の話は少しお休みにして、お互いのことや将来の夢など、ポジティブな会話を心がけるのがポイントです。
たまにはお母さん業をお休みして、一人の女性としての時間を思いっきり楽しんでください。
お互いの頑張りを言葉にして認め合う
「いつもありがとう」という感謝の言葉や、お互いの努力を具体的に褒め合う習慣を持つことが大切です。
認められているという実感は自己肯定感を高め、相手への尊敬や愛情を再確認する機会になります。
実際に、お互いを認め合うためには、以下のような言葉がけを意識すると良いでしょう。
- (妻から夫へ)「毎日お仕事お疲れ様。あなたのおかげで生活できてるよ、ありがとう」
- (夫から妻へ)「いつも家のことと育児を頑張ってくれてありがとう。本当に助かってるよ」
- (お互いに)「〇〇してくれて嬉しかったよ」と具体的に伝える
以上のように、思っているだけでなく、きちんと声に出して伝えることで、関係性は大きく改善されます。
感謝や尊敬の気持ちは、夫婦という関係を維持するための潤滑油のような役割を果たします。
照れくさいかもしれませんが、今日からぜひ「ありがとう」を伝えてみてください。
専門のカウンセリングや医療機関に相談する
夫婦だけでの解決が難しいと感じた場合は、専門家の力を借りることも非常に有効な選択肢です。
第三者が間に入ることで、客観的な視点からアドバイスをもらえ、感情的な対立を避けることができます。
相談できる専門家や機関には、以下のような場所があります。
- 産婦人科や心療内科、精神科などの医療機関
- 夫婦問題専門のカウンセラーやセックスカウンセラー
- 自治体が設置している子育て支援センターや相談窓口
以上のような専門機関は、産後の心身の問題や夫婦関係について豊富な知識と経験を持っています。
専門家に相談することは、決して恥ずかしいことではなく、問題を解決するための賢明な判断です。
一人で、あるいは二人で抱え込まず、プロのサポートを頼る勇気も持ってくださいね。
まとめ
今回は、産後うつが原因で起こるセックスレスのつらい原因から、夫婦で乗り越えるための具体的な解消法まで解説してきました。
産後うつでセックスレスになるのは、ホルモンバランスや育児疲れなど、仕方のない原因があることをお伝えしました。
- ホルモンバランスの急激な変化で心身が不安定になるから
- 24時間体制の育児で極度に疲弊しているから
- 出産のダメージや体型の変化を受け入れられないから
- 夫が「父親」にはなったが「夫」でなくなったと感じるから
- 夫が妻を「女性」として見られなくなるから
まずは自分を責めず、つらい状況にある自分を認めてあげることが第一歩でした。
そして、そのつらい気持ちを夫に正しく伝えるための方法もご紹介しました。
- STEP1. 落ち着いて話せる時間と場所を確保する
- STEP2. 「私」を主語にして今の気持ちを正直に話す
- STEP3. 具体的にどうしてほしいのかを提案する
感情的にぶつかるのではなく、冷静に気持ちと要望を伝えることが重要でしたね。
さらに、セックスレスを解消し、夫婦関係を再構築するための具体的な行動も解説しました。
- 性行為以外のスキンシップから再開する
- 夫婦だけの時間を作り、恋人時代を思い出す
- お互いの頑張りを言葉にして認め合う
- 専門のカウンセリングや医療機関に相談する
焦らず、できることから一つずつ試していくことで、きっと夫婦の絆は深まっていくでしょう。
産後うつとセックスレスは、多くの夫婦が直面する大きな壁ですが、乗り越えられない問題ではありません。
この記事を読んだあなたが、一人で悩みを抱え込まず、夫と手を取り合って、笑顔あふれる毎日を取り戻せることを心から願っています。
まずは、今日の夜、夫に「いつもありがとう」と伝えてみることから始めてみませんか。


